天体観望 ? |
2007年4月11日 昼
二階の猫部屋で、チラッと目に入った山を観てハッとした。
今まで見たことの無い、荒々しく迫ってくるような岩木山である。
この全景を観られたらいいのにと思ったが、そういう場所へ行くチャンスもなく諦める。
上の写真と同じ時間帯の岩木山全景
猫部屋で岩木山の全景を見たいと思っていた頃、夫が写真を撮っていた。
雲の流れはあるが、よく晴れていて空気が澄んでいる。
岩木山と空を観ながら、こういう日は星もきれいに観えるだろうと、考えていたらしい。
そしてその夜、初めて、ミード ETX 105 PE を外に出す。
4月11日、津軽の地はまだまだ寒い。
天気がよくて放射冷却も手伝い、夜になって益々寒くなる。
もう着ることは無いと思って、クリーニングを終えたダウンのアノラックを引っぱり出した。
向かった先は上の写真のような農道。
街灯も無く、通る車も少ない、星がよく見える場所である。
夕方から外に出す準備をすすめていて、機材の調子も良く
機嫌よく設定をしていく夫。
夢だったミードでの天体観望。
家では月や星を観ていたが外に持ち出すのは初めて。
バッテリーよし、方向よし、さていよいよ・・・
星の位置を追いかけて、小さなウィーンという音と共に望遠鏡が動いている。
なにから何までコンピューター、こっちはその様子をただ見ているだけ。
しかし、はてさて時間がちと掛かり過ぎではと思った頃に
「ウーン、日にちと時間設定をまちがえていたかも・・・」という夫のつぶやき・・・
しょうがないので一番星でもみるべぇか、と、金星を観ていた時にお客様があらわれる。
この場所を教えてくれた友人が温泉帰りに寄ってくれた。
友人は顔を隠す為にシャツを引っ張りあげたのではない(^-^)、とにかく寒いのだ。
ジャンバーも着ない薄着のままでの天体観望は、頭の天辺から冷えてる。
せっかくの温泉帰りに、寒い寒いと言いながら5分程付き合ってくれた友人に感謝。
残念ながら狙った通りの天体観望は出来なかったが、
その分この次に夢を繋いだ。
いつも車に入っている小さな双眼鏡で金星付近を観ていたら、その右上に星の集まりを見つけた。
夫に聞いたら その位置はプレアデス星団(昴)の筈という返事。
思い出せば一昨年の夏の終わり頃。
ミードを使って初めて家で観た星が昴だった。その昴を今双眼鏡で観ている。
一昨年の夏の終わりに東の空に観えた昴が今は北の方角の地平線に近いところにある。
決められた時の動きかもしれないが、それが私には神秘的なことに感じられた。